PBの思い出・プーケット編

下船し、繁華街であるだろう

プーケットタウンを目指して歩き出す。

 

道はずっとまっすぐ続く一本道で、
歩道を歩いていると
真横を通るタクシーやバイクタクシーが
「乗らないか?」という意味で
クラクションを鳴らしまくってくる。

 

太陽がギンギンでかなり暑い上に、
クラクションがプッ!プッ!と
うるさく鳴り止まないのに
イライラしてしまった私は、

 

絶対にタクシーやバイクタクシーには
乗らないぞ!と心に決め、
ひたすら歩き続けるのであった。

 

 

気がつくと後ろに歩いていたはずの
数人の同じ乗船客の人達が
全員居なくなっていた。

 

みなさんタクシーに乗ったのかな?

それから結構歩いた。

5、6キロ程歩いたのではないだろうか。

 

やっとバス停が見えたので待つと、
割とすぐにバスが来た。

 

日本で乗るようなバスとは違い、
まるで軽トラックの荷台の部分に
イスが設置されているような感じの
面白いデザインのバスだった。

 

そして何よりバスの色が濃いピンクで
私好みだったので、少し嬉しい(^^)

 

係のお姉さんが乗り口付近の席に
座っているので、
その人に行き先を告げてお金を払い
切符を受け取るシステム。

 

空いている席に座って、
しばし休憩タイム。

 

窓が無く吹き抜けなので
風が気持ちいい。

 

段々とお店が増え始めてきた所で
係のお姉さんが「プーケットタウン!」

と声をかけてくれた。

 

親切なお姉さんにお礼を言って
バスを降りるが、道がわからない。

 

ちょうど目の前にあった車の工場に
かなり美人なお姉さんがいたので
繁華街がどこか聞いてみる。

 

美人なお姉さんはとても親切で、
笑顔で道を教えてくれた。

 

ただちょっと声が低めだったので
きっとニューハーフだったのだろう。

 

そうか、タイはニューハーフの人が
たくさんいる国だった。

本当に綺麗なお姉さんだったなあ。

 

お姉さんに教えてもらった道を行くと
個人旅行と思われる外国人が
ちらほらいたので、
無事繁華街に来れたのだ、と一安心。

 

しかしまともに開いているお店は
本屋さん位で、少し寂しい雰囲気。

 

試しに本屋さんに入ってみると
結構大きいお店で
色んな言語の本が置いてあった。

 

本屋さんを出て少し歩くと
コンビニを発見!

 

早速店内に入ると、
食料品から日用品まで一通り揃っていて
品揃えが良かった。おまけに安い!

 

バスに乗っている時に
スーパーを一軒見つけたが、
バス停から少し離れていたと思うので
今回はここで買い物をしよう。

 

まずは瓶のレッドブルを発見!
そういえば厦門でも
同じ瓶のレッドブルが売っていた。

 

確かレッドブルの発祥は
タイだったような気がする。

 

買って飲んでみると
炭酸は入っておらず、
これはこれでエナジー感があって
美味しかった。

 

あとは爪切りや絆創膏、お菓子類や
ペットボトルのジュースを購入。

 

厦門までとはいかないが、
やはりかなり安いので
スーパーの袋にして
3袋分、爆買いしてしまった(^^;;

 

コンビニのお姉さん、
かなり大変そうだった。
ありがとうございます。

 

荷物を持って帰りのバス停へと向かう。

途中トイレが我慢できなくなり、
偶然見つけた車の販売店で
トイレを借りた。

 

店員さん達、みんな笑顔で親切。
タイの人って優しいなあ。

 

行きと同じかわいいピンク色のバスに
再び乗り、船が泊まっている港方面へ。

 

やはりバスでは港から
5、6キロ手前の所までが限界だったが

それでもかなり助かった。


かわいいピンクのバス、ありがとう。

 

歩くのは好きなので、
行きで通った道を
また通って戻ればいいだけ。

 

しかし問題が発生。

 

行きの時は全然気がつかなかったが、
道の周りの草むらに
野犬がうじゃうじゃ居たのだった!

 

犬はかなり苦手で、
さらに近くにいるのは
凶暴そうな野犬ばかり。

 

なるべく犬と目を合わせないように
歩いていたが、
とうとう一匹の野犬と
目が合ってしまった。

 

すると地べたに座っていた野犬が
ムクッと立ち上がり
こちらに向かって歩き始め、
しまいには走ってきた!

 

もうこれは襲われると思ったので
急いで道路に向かって手を挙げると、
すぐに一台の
バイクタクシーが止まった。

 

「犬が来てるゔ〜!早く走って〜!」と
バイクのおじさんに日本語で叫ぶと
瞬時に理解してくれ、すぐさま発進。

 

危ない、間一髪だった...(^^;;

 

乗ったはいいがヘルメットが足りず、
ノーヘル(^^;;
運転手のおじさんはしっかり
ヘルメット着用(^^;;

 

とりあえず3袋のうちの1袋の荷物は
前のかごに入れてもらい、
のこりの2袋は腕からぶる下げた。

 

そしてバイクから落ちないように
出来るだけゆっくり走ってもらって
おじさんの肩にこれでもか!と
手を最大の力で固定(^^;;

 

デコボコ道もカーブも問題なく超え、
無事に港に到着!

 

おじさんに料金を言われ、
絶対吹っかけられていると
思ったけれども、

日本円にしたらかなり安く、
それにおじさんは命の恩人なので
言われた金額を快く渡した。

 

おじさんにお礼を言って別れた後
ふと何気なく振り返って見てみると、

 

おじさんは先ほど手渡したお金を
両手で掴み、
天に向かって何度も上げて
かなり嬉しそうに喜んでいた。

 

日本円で数百円位だったと思ったが、
こっちではそんなに大金だったのか。

 

何はともあれ、おじさんありがとう。
野犬に噛まれなくて本当に良かった。

 

 

プーケット編・完